新しい生活のスタートを切る引っ越しは、ワクワクする一方で予想以上に費用がかかります。
しかし、計画的なアプローチと節約のテクニックを駆使すれば、予算を守りながらスムーズな引っ越しを実現することができます。
また引っ越しは、思った以上に失費がかさみますので、失費をおさえる事も重要となるでしょう。
この記事では、引っ越し前後の節約にフォーカスし、お財布にやさしい引っ越し術をご紹介します。
複数の引っ越し業者の見積もり比較
まず引っ越しで一番重要な事が、引っ越し業者の選択となるでしょう。選択した引っ越し業者によっては 、引っ越し費用が上下数万円単位で変わる可能性があります。
それを踏まえ、複数の業者に見積もりを依頼することで、引っ越しの料金やサービス内容を比較検討することが可能となり、料金だけでなくサービスなどの内容も含めた最適な業者を選ぶことができます。
また、業者を選択するうえで、料金やサービスなどを積極的に交渉することで、思った以上の割引や特典を引き出せるかもしれません。
そこで、以下に引っ越し業者を選択するときの8つのポイントお伝えします。
①複数の業者に見積もりを依頼する前の下準備
引っ越しの荷物量や荷物の種類、引っ越し日など、業者に必要な情報を整
理して伝えれるようにしておきましょう。
②業者の選定
インターネットや口コミサイト、知人の経験などを参考にして、信頼性の
高そうな引っ越し業者を複数選定します。
③見積もりを取得したら
*各業者の見積もりに基づいて、それぞれの業者から詳細な内容を確認しま
しょう。
*各項目ごとに料金がどのように見積もられているかを理解することが重要
です。
④サービス内容の確認
*見積もりに含まれているサービス内容を確認し、追加料金やオプションサ
ービスの有無についても把握しておきます。
*運搬時の保険や梱包作業の有無、設置作業などが含まれているか確認しま
しょう。
⑤料金の比較と交渉
*見積もりに基づき内容確認が出来たら、各業者の料金やサービスを比較
検討します。
*運搬距離や引っ越しの日時によって料金が変動することがあるため、細か
い部分もしっかりと比較検討しましょう。
⑥口コミや評判の確認
*各業者の口コミや評判を確認し、実際の利用者の体験談を参考にします。
*インターネット上の口コミサイトやSNS、業者の公式ウェブサイトなど
から情報を収集しましょう。
⑦最終的な選定
*料金やサービス内容、口コミなどを総合的に考慮し、最終的に自分にあっ
た適切な引っ越し業者を選定します。
*選定した業者には契約前に再度確認の連絡を入れ、不明点などを確認する
ことが重要です。
不用品の整理と売却
此処では、引っ越し前に重要な作業の一つになる不用品などの処分と整理についてお伝えします。
引っ越しする前に不用品を整理し、不要なものを売却することで、荷物を減らせる事になります。
そして、荷物を減らす事が引っ越し費用を抑えることに繋がります。
また、引っ越し前に不用品を売却する事ができれば、引っ越しでかさむ出費を補填することができます。
引っ越し時に不用品の整理と売却する事が出来れば、荷物を軽減するだけでなく、引っ越しの負担を軽減出来るとともに、不用品を売る事で引っ越しの費用を補填するチャンスでもあります。
以下は、不用品の整理と売却に関する具体的なステップです。
①整理を行う前の下調べ
*引っ越し前に持っていく必要な物を決め、不用品を整理する為にリスト
を作成します。
これにより、不要なアイテムや売却するアイテムが明確になります。
②物品をカテゴリーごとに仕分けしましょう
*「遺品整理」「不用品」「売却予定品」「寄付予定品」などの物品を適
切なカテゴリーに仕分けます。
③売却できるものを特定
*不用品の中から売却できるアイテムを選定します。
*家具、家電製品、衣類、アクセサリー、本などが一般的な売却対象になり
ます。
④オンライン売買サイトの活用
*カテゴリー分けができたらネット上のオークションサイトやフリマアプリを利用して、不用品
を売却することができます。
*代表的なサイトにはメルカリ、ヤフオク、ラクマなどがあります。
⑤リサイクルショップへの持ち込み
*家電製品や家具など大型の不用品は、リサイクルショップに持ち込んで買
い取ってもらうことができます。
*事前に店舗に確認し、引き取り可能かどうかなどを確認しましょう。
⑥中古品買取店を利用
*高級ブランドの衣類やアクセサリー、ブランド品のバッグや靴などは、中
古品買取店に持ち込んで買い取りをしてもらうことができます。
⑦不用品回収業者の利用
*不用品の整理が終われば、不要な物を不用品回収業者に頼んで処分してもら
いましょう。
不用品回収業者に依頼することで、処分が難しい大型の不用品を引き取って
もらうことができます。
ただし、一部有料の場合がありますので確認が必要です。
⑧地元のフリーマーケットに参加
*引っ越しまで余裕があるなら地元のフリーマーケットに参加して、手軽に
不用品を売却することができます。
*また、知り合いなどと直接やり取りできるのであれば、手数料も発生し
ません。
⑨寄付先の選定
*売却が難しいものや、販売価値が低いものは、地元の学校や施設に寄付
することも一つの手段です。
これらのステップを踏んで、整理した不用品を、売却や寄付などして処分していきましょう。
ダンボールのリサイクルや無料入手
次に引っ越しで必ず必要になるのが、段ボール箱になります。
段ボール箱が無いと引っ越し作業が進みません。
ダンボールは購入せずに、スーパーマーケットやコンビニ、知人から無料で入手することでコストを削減できます。
また、引っ越し後に不要になったダンボール箱はリサイクルに回すことでコスト削減につながります。
引っ越し時期の選定
引っ越し時期を繁忙期や週末ではなく、閑散期や平日に設定することで、引っ越し料金を抑えることができます。
①閑散期を選ぶ
*引っ越し業者が忙しくない閑散期を選ぶと、料金が割安になることがあり
ます。通常、冬季や平日などが閑散期とされます。
②平日の引っ越しを検討
*土日や祝日は引っ越し業者が混雑しやすいため、平日の引っ越しを検討す
ることで引越し料金を低く抑えることができます。
③季節を考慮
*引っ越し先の気候や季節も考慮に入れましょう。夏や春は引っ越し需要が
高まり、気温も高くなるため、慎重に計画する必要があります。
また過酷な気象条件が予想される場合は、引っ越し時期を慎重に選ぶべ
きです。
④引っ越し先の地域による適切な時期
*引っ越し先の気候や季節も考慮に入れましょう。特に過酷な気象条件が予
想される場合は、引っ越し時期を可能であれば外しましょう。
地域によって気候や季節の影響が大きいため、引っ越し先の地域に合わせ
て最適な時期を検討しましょう。
⑤時間帯によって料金は変わります。
*朝の時間は高くなります。昼からや時間指定なしの方が料金は安くなり
ます。
⑥子供の学校の休暇期間を避ける
*子供がいる場合は、学校の休暇期間を避けると良いでしょう。学期の切り
替え時期や夏休み明けなどは引っ越し需要が高まり料金が割高になりま
す。
⑦クリスマスや年末年始を避ける
*クリスマスや年末年始は家庭の行事や休暇で忙しくなるため、引っ越しは
避ける方が良いでしょう。
⑧就業関係を考慮
*仕事や学業のスケジュールを踏まえ、引っ越しのタイミングを選ぶことも
大切です。
仕事が忙しい時期や重要なプロジェクトが進行している場合は、引っ越し
を避けるべきです。
これらの要素を総合的に考慮して、引っ越しの際に最適な時期を見極めることが重要です。
各家庭や状況によってベストな時期は異なるため、自身の状況に合わせて計画を立てましょう。
荷造りと梱包材の工夫
荷造りはできるだけ自分で行い、梱包材には新聞紙や古いタオル、布などを再利用することで、梱包材の費用を節約できます。
適切な荷造りと梱包をすることで、荷物の安全な輸送を確保し、引っ越し後の整理もスムーズに進めることができます。
以下は、具体的な荷造りと梱包材の工夫のポイントです。
①十分な梱包資材の用意
*引っ越し用の段ボール、クッション材、梱包テープ、新聞紙、バブルラッ
プ、ラベルなどの梱包資材を事前に用意します。
②荷物をカテゴリごとに分類
*荷造り前に荷物をカテゴリごとに分類し、同じ性質や用途のものを一緒
に梱包します。
例えば、衣類、食器、書類など。
③クッション材の活用
*壊れやすい物や繊細なアイテムには、クッション材を十分に使用し、包み
込むように梱包します。バブルラップやクラフト紙、エアーパッキング
などが役立ちます。
④段ボールの選定
*引っ越し先の住まいのレイアウトや搬入経路などを考慮し、段ボールのサ
イズを選定します。大きすぎないサイズが、持ち運びや積み込みの際に便
利です。
⑤引っ越し先の部屋ごとに梱包
*各部屋ごとに段ボールを使って梱包し、ラベルを貼って中身を分かりやす
くします。
これにより、引っ越し先での整理が迅速に進みます。
⑥家電製品の梱包
*家電製品は元の梱包箱がある場合はそれを使用しましょう。ない場合はク
ッション材で保護しつつ梱包します。
コード類はまとめて整理しておくと良いです。
⑦衣類の梱包
*衣類は衣装ケースや引っ越し用の専用ボックスにかけたまま梱包すると、
引っ越し先ですぐにクローゼットに掛けられて便利です。
専用ボックスは引っ越し業者に聞いてみましょう。
⑧食器やガラス製品の梱包
*食器やガラス製品は各アイテムをくるむように梱包し、クッション材で十
分に保護します。底に新聞紙を敷くことで振動を和らげます。
⑨本や雑誌の梱包
*本や雑誌は箱に詰めるか、丈夫な段ボールに横に詰めて梱包します。
*本の周りにクッション材を巻くと安全です。
ここでポイントです。
箱一杯に本を詰め込むと重くて持ち運びが大変なので、半分ぐらいにして、上半分には軽い物を入れるようにしましょう。
⑩必需品をまとめたバッグの用意
*必需品は引っ越し当日は自分で持つようにしておきましょう。
引っ越しの荷物に紛れ込んだり、紛失や盗難に遭わないように注意が必要
です。
特に引っ越し当日に支払うものがある場合、現金が必要となるので、すぐに支払えるようにし
ておかなければなりません。
自分で引越をする場合
この方法で引っ越しをすると、もっとも節約できる方法になるのではないかと思います。
近場への引っ越しなら、友人や家族に手伝ってもらって自分で引越をする事が可能になります。
これによって費用を大幅に抑えることができます。
ここでは、自分で引越を行う場合のポイント8点をお伝えします。
①友人や家族の協力を得る
*引っ越しの日に友人や家族に手伝ってもらうことで、費用を抑えることが
できます。
*業者に依頼しないのでトラブルなども防ぐことができます。
*繁忙期などでも業者の都合ではなく、自分の都合のよい日に引っ越しが可
能となります。
②トラックのレンタカー
*レンタカーや引っ越し専用のトラックを借りて、自分で運転し荷物を運ぶ
ことになります。
*レンタル料金やガソリン代を考慮し、事前に予約を行うと良いでしょう。
③荷造りと解体作業
*引っ越し当日までに荷造りを完了し、家具や家電の解体を行います。
これにより、当日の引っ越しがスムーズに進みます。
④梱包材の工夫
*丈夫な段ボールや物流クレートを使用し、荷物を適切に梱包します。
*繊細で壊れやすい荷物にはクッション材や新聞紙を使って保護しましょ
う。
⑤運搬用具の利用
*台車やキャリー、ストラップなどの運搬用具を活用して、荷物を楽に運ぶ
ことができます。これにより、重い荷物でも効率的に運搬できます
台車やキャリー、ストラップなどはレンタルショップで借りる事ができま
す。
⑥事前に引っ越し経路を確認
*引っ越し先までの経路や階段、エレベーターの有無などを事前に確認し、
適切な運搬計画をたてます。
⑦緊急時の対策
何があるか分からないので万が一の緊急時に備えて、救急箱や修理キッ
ト、懐中電灯などを用意しておくと安心です。
⑧引っ越し前後のサポートを考慮
*引っ越し前後には、重い荷物の持ち上げや運搬作業による疲労が考えら
れます。
計画的に休息や食事の時間を設け、無理なく作業を進めましょう。
計画的に休息や食事の時間を設け、無理なく作業を進めましょう。
自分で引っ越しを行う場合は、これらの方法を組み合わせることで、効率的でスムーズな引っ越しを実現することが可能となりコストを抑える事になります。
引っ越しの日程や荷物の量によって最適な方法を選択し、安全かつ円滑な引っ越しを心掛けましょう。
節約型引っ越し用具の活用
自分で引っ越しをする場合は、安価な引っ越し用具やレンタルサービスを活用することで、引っ越しにかかるコストを軽減できます。
節約型引っ越し用具の活用は、予算を抑えながら効率的に引っ越し作業を進めるために重要です。
以下に、節約型引っ越し用具の具体的な活用法をいくつか挙げてみます。
①中古の段ボール箱
*引っ越しには多くの段ボール箱が必要ですが、新品のものを購入するとコ
ストがかかります。
地元のスーパーマーケットやリサイクルショップで中古の段ボール箱を入
手しましょう。
②クッション材としての古布や新聞
*壊れやすい物を梱包する際には、クッション材が必要です。
新聞や古い布を再利用して、荷物を包み込むように梱包しましょう。
これにより、簡易的なクッション材を手に入れることができます。
③ハンドトロリーのレンタル
*大型の家具や重たい荷物を運搬するためにハンドトロリーが必要ですが、
これを購入すると高額です。
一時的に必要な場合は、ハンドトロリーのレンタルサービスを利用して
費用を抑えましょう。
(ハンドトロリーとは 二輪の運搬車)
④レンタカーの活用
*引っ越しのために必要なトラックやバンはレンタカーを利用しましょう。
*知人が所有してて、借りれるようなら借りる事が出来れば、費用負担を減
らせます。
⑤再利用可能な収納ボックス
*引っ越しで使用する収納ボックスは、再利用可能なものを選ぶと環境にも
優しく、費用も削減できます。特に、折りたたみ可能なプラスチックボ
ックスなどは重宝します
⑥工具のレンタル
*家具の分解や組み立てに必要な工具は、一時的に必要な場合があります。
必要な工具を購入する前に、ホームセンターやレンタルショップで工具を
借りることで費用を抑えられます。
⑦引っ越しの日における助っ人の活用
*引っ越しの日には友人や家族の協力が非常に重要です。
助っ人を確保し、引っ越し作業を効率的に進めましょう。
⑧クレーンやエレベーターの事前調査
*引っ越し先がマンションや階段の多い場所であれば、クレーンやエレベー
ターの利用が必要となるかもしれません。事前に調査し、必要な場合は引
っ越し業者に相談して、費用を最小限に抑えましょう。
これらの節約型引っ越し用具の活用法を取り入れることで、無駄な出費を抑えながら効率的な引っ越しを実現することができます。
まとめ
引っ越しのイベントの前後は、行わなければならない作業が多く忙しいため、引っ越しにかかる無駄な費用を省く作業が面倒になってしまいがちです。
しかし、無駄な費用を省く作業をすることで、引っ越し後の生活を快適なものにする事が可能となるでしょう。
引っ越ししてから悔やむことがないよう、予算を先に立てて計画的に引っ越しを行いましょう。