誰もが人生で何度かは引っ越しを経験するのではないでしょうか?
新入学・就職・結婚・転勤などいろいろな場面で引っ越しがあると思われます。
そして引っ越しの時に頭を悩ます一つにお部屋選びがあるのではないでしょうか?
本来は一番落ち着くことができる場所であるはずですが、お部屋選びに失敗すると、落ち着けるはずの部屋に帰るのも嫌になり、不快なライフスタイルになってしまうかもしれません。
生活するうえで、お部屋選びは重要重大であり失敗は許されません。
この記事を読んで頂く事で、お部屋を決める時の注意点やポイントを知って頂けますので、お部屋を探すときに容易に「良い部屋」「悪い部屋」の判断をして頂けるでしょう。
そして住み始めてから失敗してしまったと後悔することがない、快適なライフスタイルを送って頂ける事でしょう。
部屋選びで失敗しない注意点とポイント
まず不動産屋会社へいきなり問い合わせをするのではなく、引っ越し先で自身が描くライフスタイルを考えてみましょう。
引っ越し先の地域がどのようなのか、自然環境や治安・交通の便や住まいは綺麗で広い部屋なのか、その場所で安心・安全に暮らせるか。また家賃は幾らかなどを思いめぐらしてください。
そしてライフスタイルを基に、引っ越し先の住まいそのものの条件を絞りだしてから、住まい選びを始める事をお勧めします。
ある程度の条件が決まったら、現地の不動産会社へ行き内見を行いましょう。
内見では物件の隅々を納得がいくまで、しっかりと確認しましょう。
ろくに確認もせずに決めてしまうと、後で後悔する事になるでしょう。
内見で気に入った部屋が見つかっても直ぐに決めてしまわず、必ず別の日にその地域周辺を歩いて環境などを確認する事も重要です。
それでは次から具体的に、引っ越し先で部屋を選ぶ時の注意点とポイントをお伝えします。
いつから部屋を探せばいいの?
引っ越しが決まったら、まず最初に不安に思うのが引っ越し先の住まいの事ではないでしょうか。
そして、いつどの段階から、引っ越し先の住まいを探し始めればよいのか悩みますよね。
引っ越しされる時期にもよりますが、やはり早ければ早い方が良いでしょう。
引っ越し日が決まっているなら、引っ越し日から逆算して、遅くとも2ヶ月前には動き出しましょう。
特に繁忙期の1~3月は物件も多い分、引っ越しされる方も多いので、良い物件は直ぐに無くなってしまいます。早い者勝ち1分1秒を争うかもしれません。
繁忙期の1~3月は遅くとも、引っ越し予定日の2か月以上前から探し始めるのが良いと思われます。
部屋選びは重要重大です、引っ越しをしてから後悔しても遅いです。
1分1秒でも早く動く事で余裕を持って優良な部屋を選ぶことが可能になります。
また、オフシーズンは、そこまで慌てる必要はないかもしれませんが、引っ越しされるライバルはゼロではありません。
貴方が良いと思った物件はライバルも同じように思うかもしれません。
優良物件を求めるならオフシーズンであっても早く動くに越したことはないでしょう。
注意しなければならないのは、気に入った部屋が見つかって、手続きをしても直ぐに入居は出来ないので注意しましょう。
まずは入居審査などが有ります。
借主に家賃の支払いの能力があるかどうか判断するために、借主の収入などを保険会社や管理会社及び大家さんが審査する期間や、物件のクリーニングなどを行う為の時間が必要になります。
また、申し込み時に年収を証明出来る書類や身分証明書を提出する事になりますので、前もって確認しておいて揃えておきましょう。
ここでポイントです
繁忙期などは、申し込んでから入居まで最短で10日、長ければ2週間かかる場合も有ります。
二重の家賃について
気をつけていただきたい事の一つに、引っ越しまで期間が有るのにあまり早くに契約して決めてしまうと、現在の住居と新居で二重の家賃を支払う事になります。
出来る限り二重家賃を払わなくてすむタイミングで引っ越しのスケジュールを組んで契約するのがベストです。
ここでポイントです
①二重家賃を防ぐには、大家さんや管理会社に家賃の発生日を伸ばして貰うように交渉してみましょう
②契約時に大家さんや管理会社に交渉して日払いにしてもらえるか聞いてみましょう
家賃の発生日を伸ばして貰えるか日払いにして貰う事が出来れば、二重家賃を防ぐことが出来ます。
※但し、繁忙期や人気物件の場合は家賃の発生日や日払いをして貰う事は難しいかもしれません。
また、二重家賃を払いたくないが為に気にいった物件の契約を見送ってしまい、後々後悔するという事がないようにしましょう。
気にいった部屋が見つかれば、引っ越し後の新生活を楽しく暮らす為に思い切って二重家賃覚悟で契約する事も必要かも知れません。
但し、その場合は先ず①と②を行うことが先決です。
部屋を探す時のネットと不動産会社の使い分け
まず、インターネットで新居予定のエリアの物件情報を調べ、ある程度の相場感を身につけておきましょう。
インターネットで得た情報で、気にいった物件が有っても繁忙期には不動産会社に内見に行った段階で、他の人が契約してしまっている可能性があります。
インターネットでは、新居予定エリアで希望条件に近い物件を見つけたり、家賃などの相場情報を得る。
不動産会社ではインターネットで得た家賃などの情報を基に希望に近い物件の内見を行い、気に入った物件が有れば契約するといった使い分けをしましょう。
インターネットでは細かい情報までは分かりませんので、不動産会社に行って内見を行うことで、物件などの細かい情報を得ることが可能となります。
ここでポイントです
訪問前に予約をしておきましょう、その時、希望の物件の情報を伝えておくと、候補物件を 数件見つけておいてくれるので訪問時に効率よく内見できるでしょう。
ネット検索の手順
今は自分のライフスタイルに合った、条件を細かく絞り込んで調べる事が出来るので、出来る限り希望の条件を絞り込んで検索してみて下さい。
自分のライフスタイルに合った希望に近い物件を見つける事が可能です。
①スマホやパソコンで「物件探しサイト」などの文言を入力して検索する
②サイトが開いたら、「地域」「通勤・通学」「路線・駅」などの条件を入力する
③その他、細かく条件を絞り込んで検索をすれば、希望に近い物件が表示されます。
「賃料」「間取り」「駅徒歩分」「占有面積」その他細かい条件を指定できます。
希望に近い物件が数件見つかったら、不動産会社に内見の予約を入れて内見を行いましょう。
内見の時のチェックポイントと持っていくもの
写真やイメージと実際は感じが違うので、必ず内見をして確認しましょう。
可能な限り物件はたくさん見ましょう。ある程度絞り込みが出来ればいいのですが、気にいった物件が見つからなければ、日を改めて何度でも出直しましょう。
ここでポイントです
気にいった物件をたくさん見る為には、朝一番から内見出来るように予約を入れましょう。
内見では下記の事を確認できます
- 間取り
玄関/ドア/部屋の広さを実感できます - 収納スペース
収納の広さを確認できます - 水回り
水漏れ/異臭/カビなどを確認できます - 日当たり
日当たりは重要となります。窓の位置や方角等を確認しましょう - 遮音性
隣人や周囲の生活音の有無 - セキュリティ
女性の一人住まいやお子様がいるご家庭には重要なポイント - 臭い
先住民の生活臭の有無や周囲の臭いが分かります - 傷や汚れ
住み始めてから分かっても遅いです - 共用部分
同じ建物に住まれる住人の民度が分かります - 家賃
お部屋選びで一番重要視されます - 周辺の環境
治安・騒音・周辺環境などを確認しましょう - インターネット通信環境
無料で使えるのか、個別契約なのか確認しましょう - 駐車場
出来れば同じ敷地内に有ればベスト
持っていくもの
- メモ帳・筆記用具
- チェックリスト
チェック漏れがないよう確認事項を作成して持っていく - スリッパ
- カメラ
家に帰ってから、部屋の状況を改めて確認するため - メジャー
部屋のサイズを測り、家具の位置を確認する - コンパス
方角を確認する事で日当たりを確認する - 水平器
部屋の傾きを確認 - 懐中電灯
暗いキッチン下や押し入れの中を確認する時に使用 - 間取図
実際にメジャーで図ったサイズを書き込みましょう - 内見後に申し込みをする場合
印鑑(認印)・身分を証明するもの・収入証明のコピー
ここでポイントです
*スマホのアプリにはカメラ・メジャー・コンパス・水平器などが有るのでアプリを入れておけば代用出来ます
*服装は動きやすい服装、靴は脱ぎやすいものを履いていきましょう
「深堀り」内見時のチェックポイント14選
希望に近い物件を内見時に細かくチェックしましょう。これが一番重要です。
此処では、内見時のチェックポイントを深堀します。
まず、部屋のチェックポイントから見ていきましょう。
1,間取り
間取りは実際に家具を置いた場合、生活動線に配慮した配置が出来るかどうか、コンセントの場所によっても大きく配置が変わってしまいます。
実際に家具や家電を置くことが可能かメジャーを使って置く場所の寸法を測りましょう。
その時、扉のサイズも忘れずに図りましょう。いざ搬入となって家具が入らないなんてことにならにようにしましょう。
ここでポイントです
- 内見に行く前に既存の家具などの寸法を測っておきましょう
- コンセント・テレビアンテナ・電話のモジュラージャック の位置なども確認して既存の 家具や家電が配置できるか見ておきましょう
- コンセントなどの位置で家具や家電を置く位置が大きく変わってしまう可能性があります
延長コードなどで対応は出来ますが延長コードなどを使うと、お部屋の見映えも悪くなるかもしれません
2,収納スペース
間取りと共に気になるのが、クローゼットや収納スペースの大きさですよね。
クローゼットや収納スペースの大きさで、部屋の有効利用の仕方が大きく変わります。
3,水回り
キッチン・お風呂・トイレ・洗面台などの水回りのチェックは入念に行いましょう。
- キッチン
- 蛇口、下からの水漏れ
- 水圧は弱すぎず、強すぎないか
- 水に濁りがないか
- 排水管の耐久劣化/水漏れ/汚水臭などは大丈夫か
- シンク下の汚れ/カビ/サビなど無いか
- お風呂
- シャワーの水圧が弱くないか
- 浴槽のひび割れ/コーティングの補修が割れていないか
- 排水管の状態 /詰まりはないか(水を流してみて、流れの具合を見る)
- 換気扇・窓の状態/換気扇の動きは正常か/ 窓の開閉は問題ないか
- 異臭はしていないか
- カビや汚れはないか
- 有れば有難いのが浴室乾燥機です。梅雨時などは洗濯物が乾かないので助かります
- 洗面台
- 排水管の傷み・漏れ
- スイッチなどの不具合
- 混合水栓のシャワーヘッドの破損
- 汚れやカビ
- トイレ
- 排水の勢いは有るか
- 詰まりはないか
- いつまでも水が流れていないか(ちょろちょろと流れていると水道代に影響します)
- 排水管の水漏れ
- 座った時の扉や壁の距離は狭くないか
- ペーパーホルダーの位置は使いやすいか
- 収納スペースの有無
ここでポイントです
上記のキッチン・浴室・トイレは入居して直ぐに不具合が分かれば修理はしてもらえるでしょう。
しかし修理に日にちが掛かり入居後に水が使えない状態になると、生活するうえでかなりの不便を強いられるので、内見時に不具合を確認しておきましょう。
4,洗濯機置き場もチェックしましょう
洗濯パンのサイズが違うと、ご使用の洗濯機が入らないなんて事になると、買い替えなくてはならなくなります。
5,風通しや日当たり
風通しや日当たりの好し悪しは生活するうえで、いろいろな不都合が生じます。
風通しや日当たりが悪い場合に与える悪影響
- 家じゅうに湿気がこもり至る所にカビが繁殖する
- 日当たりが悪いと冬場は暖房費がかさむ(反対に夏は冷房費が助かるかもしれません)
- 洗濯物の乾きが悪い
- 気持ちが落ち込む/ストレスが溜まる
6、遮音性
両隣りの部屋や上下の部屋の生活音はどうか?
生活音は両隣と上の部屋からだけではなく、下の住人の生活音が聞こえるような物件もあります。
また周りの部屋の生活音が聞こえるという事は、自分の生活音が周りの部屋に聞こえるという事にもなります。
内見時に壁に耳を付けて澄まして隣の生活音が聞こえないか聞いてみたり、、軽く壁を叩くなどして壁の中がどうかを確認する。
壁が薄かったり石膏ボードの物件は生活音が聞こえる可能性が高いです。
不動産会社に住民同士の騒音トラブルなどが起こっていないかを確認して見ましょう。
他に交通量が多い道路に面していたり、鉄道が近くを通っていたりすると電車の通過する音などが部屋の中にまで聞こえて来る可能性があります。
騒音は生活をするうえで、ストレスとなる要素なので、内見時には建物周辺の環境についてもしっかりと確認しておきましょう。
7、セキュリティ
女性の一人暮らしや子供さんがいる家庭などは特に気になる事項だと思います。
オートロック・防犯カメラ・カメラ付きインターホーンなどが有れば安心です。
8、臭い
キッチン・バスルームの排水口や建物の周辺からの悪臭がないかもチェックしましょう。
前の住人の方がタバコを吸っていいたりすると、壁紙を張り替えていても部屋の中に臭いが残っているかもしれませんので、その辺も確認しておきましょう。
9、傷や汚れがないかもチェック
見落としがちですが、室内の傷や汚れも必ずチェックしておき、有れば不動産業者に言って修理してもらいましょう。
壁や床・柱の傷及びトイレやお風呂のこびり付いた汚れなどもよくチェックしておきましょう。
将来、退去時にあなたが付けた傷や汚れとなり、余計な退去費用を払う事になります
10、共用部分
エントランスやごみ収集置き場などが綺麗に清掃されているか駐輪場のマナー及び郵便ポストにチラシなどが放置されていないかなどを見る事で住人の民度も分かります。
ベランダもしっかりとチェックしておきましょう。
ベランダは火事など有事のときの避難路となるので、いつも綺麗に清掃されていなければならない場所になります。
ベランダに荷物が置かれてたり、散らかっているとその役目を果たせません。
11、家賃・初期費用
一般的に、家賃は収入の3分の1以内が生活を圧迫せずに良いと言われています。
初期費用は一人住まいなら4.5~5ヶ月分、ファミリーなら5~6ヶ月分が目安になります。
無理の無い金額が重要、いくら快適な住まいでも生活を圧迫するのは快適な生活ライフとは言えません。
家賃以外で必要な費用
初期費用として敷金・礼金・保証金・仲介手数料・保険料が必要になりますので、確認してお金を用意しておきましょう。
また住み始めてからは家賃以外に管理費や共益費なども必要になってきますので確認しておくことが重要です。
12、周辺の環境
部屋探しの時、部屋の事ばかりに気持ちが行きがちになりますが、自分や家族のライフスタイルに合った周辺環境の事を考えるのも重要になります。
部屋を決める主軸になるのが立地条件ではないかと思われます。
駅まで徒歩で行けて通勤時間・通学時間が短くスーパーやコンビニが徒歩圏内に有る場所は魅力的です。
しかし、立地条件を優先した事で家賃が高くなったり、駅が近いところには飲食店が多く立ち並び夜遅くまで騒がしいなど負の問題がある事に注意が必要です。
不動産業者に確認したり、一度夜に行って雰囲気を確かめてみたり、可能なら希望の駅を少しずらしてみるのも一つの方法かもしれません。
ここでポイントです
気に入った物件が見つかっても直ぐには契約せず、その物件の周辺を見てみることも重要です。契約する前に、そこで住んでいる事を想像しながら、遊びがてらブラっと周辺地域の雰囲気を確かめに行きましょう。
13、 駐車場の有無
駐車場は敷地内に有れば言うことなしですが、無い場合は近くで探さなくてはなりません。駐車場も前もって不動産会社に依頼しておくといいでしょう。
引っ越し後に「車庫証明」の変更手続きを忘れないようにしましょう。
忘れると罰金を科せられる可能性があります。
大型のバイクに乗られる方も注意しておかないと、大きなバイクを置く場所が無いていうことになりかねません。
14、その他
建物の廊下や階段・エレベーターが狭いと、搬入が出来ない可能性があります。
外からクレーンなどで搬入する事になると余計な費用がかさむので、これもチェックを忘れないようにしましょう。
備え付けの家電には注意
クーラーなどが付いていたら有難いと思いがちですが、古いクーラーの場合は故障する可能性が有るので、故障した場合の責任の所在をはっきり確認しておかないと、入居してから壊れてしまうと修理をしなくてはならなくなるかもしれません。
まとめ
後悔しない部屋探しをするには、内見は重要です。
実際部屋を見る事で広さや雰囲気を感じる事ができ、生活しているイメージが沸くので、より具体的な部屋選びが可能となるでしょう。
そして部屋の間取り以外にも、設備や共用部分を確認することで、自分や家族が思い描いていた理想のライフスタイルが叶うかを確認出来るでしょう。
そして忘れてはならないのが、立地条件ですよね。
立地条件は良い物件と同じくらい重要な決め手になるとおもわれます。
駅に近くて、スーパーやお店が徒歩圏内に有り、学校・通勤にも便利なところと上げればキリがないぐらいあります。
しかし便利さを求めすぎるあまりに、家賃や駐車場料金が高すぎて、生活を圧迫する事になりかねません。
また、お店が多いのは便利ですが夜遅くまで開いていて騒がしかったり交通量が多くて騒音が喧しく落ち着かないなど、周囲の環境の事を考えずに契約してしまうと、住んでから後悔する事になるかもしれません。
そうならない為にも、しっかりと条件を決め、妥協出来る事と出来ない事を書き出してから、内見を行いましょう。
内見時には事前にチェックシートを作成して起き、チェックシートに添ってお部屋をチェックしましょう。また外の環境も実際に歩いて確認して、自分で納得してから決めるようにしましょう。
見た目の綺麗さや何となく良いかな程度で簡単に決めてしまわず、住んでから後悔する事がないよう、しっかりとチェックポイントを押さえて納得のいくお部屋を見つけましょう。
そして、安心した明るく楽しいライフスタイルをおくりましょう。