女性が引っ越しで一人暮らしをする時の住まい選びと防犯対策のポイント

引っ越し

新卒や転勤などの引っ越しで住まいを決める時に重要になるのが、引っ越し先の住居のセキュリティではないでしょうか。

特に女性が一人暮らしをされる場合は一番重要なポイントになると思われます。

この記事では、一人住まいをする女性が引っ越し先で防犯対策を施されている住まいを選ぶポイントと防犯に対する意識の持ち方や自ら出来る防犯対策をお伝えします。

この記事を読んで頂くことで、引っ越し先で女性が一人暮らしをする時に犯罪者のターゲットになることを防ぎ安心して暮らしていただけるでしょう。

女性が引っ越しで一人暮らしをする時の住まい選びと防犯対策のポイント

女性が引っ越しで一人暮らしをする時の住まい選びと防犯対策のポイント

引っ越し先の拠点となる住まいは、生活するうえで非常に重要な場所となります。

もし、新しい生活をスタートさせる部屋に空き巣や強盗が侵入でもしてきたら大変です。

それゆえに、安易に住まいを決めることは出来ないのではないでしょうか。

住まいを決める時にもっとも重要となる一つが、住まいの防犯に関する事になります。

令和3年の住宅に侵入した窃盗の認知件数は1万7283件発生しており、平成16年から減少傾向にありますが、1日で考えると、47件もの侵入窃盗が発生していることになり油断はできません。

発生場所の内訳

・一戸建 36.4% ・一般事務所 11.4% ・集合住宅(3階建て以下)  8.7%となっており、一戸建てが圧倒的に多い傾向にあります。

発生場所の内訳

侵入手口の内訳

・空き巣 30% ・忍び込み 13.8% ・居空き 2.6% ・事務所荒らし 7.9% ・出店荒らし 10.6% ・その他 35.1%となっています。

侵入手口の内訳

上記の統計データーから、いつ、自分の身に侵入窃盗の被害が及んでもおかしくないのではないでしょうか。

そうならない為にも、引っ越し先の住まいを決める時は可能な限り防犯対策されている物件を探さなければなりません。

侵入の手口

侵入の手口(窓)

まず侵入の手口として、一番多いのが無施錠のドアや窓からの侵入が多く、次に窓のガラス破っての侵入なります。両方で全体の6割~8割に及びます。

上記から、必ずドアと窓の施錠をする事と窓の防犯対策を行うことで、犯罪者の侵入を防ぐ事に繋がるのではないでしょうか。

次の章では、犯罪者がターゲットにする一戸建てと集合住宅の特徴について説明します。

犯罪者に狙われやすい一戸建てと集合住宅の特徴

狙われやすい一戸建ての特徴

それでは、犯罪者が狙う侵入しやすい一戸建てとは、どのような特徴が有るのか具体的に見ていきましょう。

  • 人通りが少ない場所にポツンと一軒だけ家が建っている
  • 周囲から死角になる奥まった場所に家が建っており周囲から見えにくい
  • 住居の玄関や勝手口の扉の鍵が一つしかなかったり、ピッキングされやすいディスクシリンダー錠の鍵を使用している
  • 高い塀や垣根が有り家の中が見えにくい
  • 周囲に街灯が少なく、夜は家の周辺がかなり暗い
  • 防犯カメラやカメラ付きのインターホンが無い
  • 窓に防犯ガラスや防犯フィルムを使用していない
  • 玄関に外灯がなかったり、外灯が有っても暗い
  • 家の裏や側に鉄道が走っていたり幹線道路が近い場所に家が建っている

    電車や車の音で、侵入時にガラスを破る音などがかき消されてしまうので、犯罪者からすると侵入しやすい環境になる
  • 門扉が開いている

    犯罪者からすると、防犯に対する意識が低い家と感じる
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一戸建ての侵入被害の手口

◎一戸建住宅で一番被害が多い侵入経路は「窓」になります。

「窓」には、縁側の掃き出し窓・寝室の窓・トイレ/お風呂の窓などが有ります。

窓からの侵入は全体の51.6%ととなっております。

侵入の手口として一番多いのが、窓の無施錠で、次に窓のガラスを破っての侵入になります。

◎二番目が「玄関」となっています。

玄関の侵入の手口で一番多いのが、窓と同じく無施錠で、次に多いのが合鍵を使った解錠でよく言われるピッキングによるディスクシリンダー錠などの解錠は騒がれているほど実際は多く有りません。

◎三番目が「勝手口」

こちらも窓と同じくドアのガラスを破っての侵入する手口が多いです。

上記の3点を踏まえて窓からの侵入を防ぐ防犯対策は

①防犯ガラスや防犯フィルムを貼った窓を使用する
②玄関の鍵をディンプル式に変える
③近くに出かける時でも必ず鍵を掛けて出る
④防犯センサーを取り付ける
⑤センサーライトを取り付ける

上記5点をおこなえば、侵入をある程度は防げるのではないでしょうか。

狙われやすい集合住宅の特徴

狙われやすい集合住宅の特徴

次に集合住宅についてですが、集合住宅も一戸建てとほぼ同じような手口になります。

集合住宅の侵入被害の手口

侵入される原因で一番多いのが玄関・窓の鍵の無施錠です。これはどのタイプの集合住宅に関わらず共通しています。

次に窓のガラスを破って侵入するパターンが多く、特徴としては1階・2階の低層階と最上階の被害が多くなります。

手口として、1階・2階はベランダ側に侵入してしまえば壁で囲まれている構造のベランダが多く身を隠せるので周囲に見られることなく犯行におよぶ事が可能となります。

また最上階への手口は、屋上へ上がる非常口の扉の鍵が閉められていなかったりすると屋上へ容易に侵入されてしまい、屋上からロープなどを使ってベランダに侵入して窓を破って犯行におよぶ手口が特徴となります。

上記ベランダ以外で空き巣などの犯罪者に狙われやすい集合住宅の特徴として

玄関の扉の鍵がオートロック式ではない場合は注意が必要です

侵入被害で一番多い原因が鍵のかけ忘れです。鍵のかけ忘れを無くす事が出来れば、侵入の被害もかなり減るでしょう。

オートロック式の扉は鍵のかけ忘れを減らす事に役立ちます。

但し、オートロックも油断は大敵です。鍵を開けたと同時に侵入されるケースも有りますので、鍵を開ける前に周囲を確認してから開けるようにして下さい。

管理人が常駐していない集合住宅

24時間、常に管理人が常駐している集合住宅と明るい時間帯しか管理人が居てない集合住宅とでは空き巣や不審者の侵入の件数は大きく変わります。

常に管理人が常駐しており、周囲の管理(見回りや清掃等)が行き届いている集合住宅は犯罪者も侵入を諦める傾向です。

共用スペース(エントランス・エレベーター・駐車場・駐輪場・ゴミ置き場など)などに防犯カメラがなかったり少ない場合

今の時代、町の至る所で防犯カメラを見かけるようになりました。

防犯カメラは犯罪を減らす大きな防犯対策の一つとなります。

犯罪者も防犯カメラが設置されている集合住宅は侵入する事を諦める可能性が高いです。

しかし、防犯カメラも取り付ける角度などによっては死角が出来るので万能ではありません。

他の防犯設備と組み合わせる事で防犯性を高める事が出来ます。

外階段が有る高層集合住宅

古い高層階の集合住宅の場合は外階段(非常階段)が取り付けられている所が有ります。

昔は今ほど防犯に対する意識も大きくなかったので当たり前の様に非常用として外階段がありました。

しかもほとんど利用する事もなく、また外から見えにくい建物の裏側にあったりしたので人の目に止まりにくく、今思えば簡単に建物内へ不審者が侵入する事が可能で、今の時代では考えられないほど無防備な物です。

部屋のドアの鍵が一つでピッキングしやすいディスクシリンダー錠の鍵の扉は危ない

犯罪者は部屋に侵入するのに、時間がかかり過ぎる事を嫌います。普通5分以内に侵入出来ないと諦めると言われています。

扉の鍵が一つでピッキングで開けやすいディスクシリンダーの鍵の扉は狙われやすくなります。

カメラ付きではないインターホン

インターホンにカメラが無い場合、宅配業者を装って、住人に扉を開けさせて押し入ってくる可能性が考えられます。

カメラ付きのインターホンならドアを開ける前に不審者かどうかの見分けが付くので、犯罪者の侵入を防ぐことが出来ます。

⑦窓に防犯ガラスや防犯フィルムを使用していない

防犯ガラスやフィルムを貼っていない窓は容易にガラスを破って侵入しやすいので狙われやすくなりますが防犯ガラスやフィルムを貼っている窓は破るのに時間を要するので犯罪者は諦める場合が多いです。

⑧共用部分が清掃されておらず汚い

共用部分が清掃されていないという事は、管理会社などが管理してなかったり、管理組合も無く、あっても機能していなかったり、マンションの住人も無頓着な住人が多いので防犯に対する意識が低く、犯罪者のターゲットとなり容易に侵入される可能性が有ります。。

どちらにしても、このような集合住宅は治安や民度の問題も有るので、女性が一人で住むには適さないですよね。

⑨ベランダ付近に物置など足場となりそうな物が置かれている

マンションの低層階の侵入の時に足場代わりに利用されてしまいます。

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犯罪者の心理

犯罪者の心理とはどうなのでしょうか?犯罪者も人の子です、侵入時には緊張も恐怖心も有るはずです。

もし、侵入された時に犯罪者と鉢合わせしたりすると、犯罪者も捕まりたくないので逆上して何をするか分かりません、そのような事態が起こらない為にも犯罪者の侵入を防がなくてはなりません。

次は犯罪者が嫌う防犯対策とは何かをお伝えします。

犯罪者が嫌う防犯対策

それでは犯罪者が嫌がる防犯対策された住まいの特徴とは、どのような住まいなのでしょうか?

犯罪者も捕まるわけにはいかないわけですから、ガチガチの防犯設備を施した住まいには危険を冒してまで侵入しないでしょう。

犯罪者が嫌う特徴は「光」「音」「目」「時間」の4点が揃っている住まいを嫌います。

  • 「光」は明るく犯罪者を照らします
  • 「音」は大きな音が周辺に響き渡ります
  • 「目」は周囲の人に見られます
  • 「時間」は長く同じ場所に留まる事を嫌がります

    上記4点が備わっている住まいは犯罪者も侵入しにくいため、比較的安心して暮らせる住まいになるのではないかと思います。

上記4点を踏まえて侵入されにくい住まいとは、具体的にどういった住まいになるのでしょうか。

犯罪者は上記で示した「光」「音」「人の目」「時間」が備わった住まいに侵入する事を嫌います。

人目に付くところや侵入するのに時間がかかる住まいは諦めると言われています。

それでは具体的に犯罪者が実際に侵入しようと思っても、思いとどまって諦める住まいとはどのような特徴の住まいになるのでしょうか?

☆環境面

①人通りや車の通行が有る程度有る
但し、反対に人や車が多すぎると犯罪者も周りに溶け込んでしまって分かりにくくなるので、賑やか過ぎる所は狙われます。

②家の前に公園や商業施設がないところ
普通は公園や商業施設が有る所は賑やかで人が多いので、犯罪者が狙わないだろうと思いがちですが、事実は違います。

犯罪者はターゲットとする家の情報取集を何日もかけて行います。その為、公園や商業施設が有ると犯罪者にとっては好都合で誰に疑われることなく、あなたの家の様子を伺う事が出来るのです。

しかし反対に公園や商業施設が無いところでは、その場所に長く留まる事が出来ません、住人の行動や家の防犯設備などの情報の入手が難しくなり諦める事になります。

③建物の2階以上に住む

④治安の良い地域に引っ越しする

⑤見知らぬ人間(勧誘など)が訪ねて来た時はドアチェーンを掛けて対応する。
基本はインターホン(カメラ付きなら尚更良し)越しに対応する事が重要です。

⑥近くに警察署や交番が有る

☆設備面

①家の周りの壁や垣根などの囲みが低いか無い家
周囲から家全体を見渡せるため身を隠す事が出来ない家はターゲットから外れます。

②防犯カメラが設置されている

③マンションの場合、玄関ホールがオートロック式になっている

④エレベーターに防犯カメラや防犯ブザーが有る

⑤住居の玄関ドアがダブルロック式になっている
鍵が二つあると、開錠するのに時間がかかるので嫌がります。

⑥ドア鍵はピッキングしにくいディンプル式を採用している

⑦窓に防犯ガラスを使用しているか防犯フィルムを貼っている
防犯ガラスや防犯フィルムを貼っている窓は、簡単に破る事が難しく時間がかかります。

⑧窓などに防犯センサーアラームを取り付けている

⑨宅配ボックスが設置されている
犯罪者が配達員を装い、住まいに侵入してくることを防ぎます。

上記の「光」「音」「人の目」「時間」の4点を意識して、住まいを探す事が新天地で安心して暮らす事に繋がります。

上記以外に犯罪者の侵入を防ぐのに必要となるのが、住人の意識になります。

住人の防犯に対する意識について 

犯罪者は住人の行動を公園や商業施設から、何日もかけて伺っています。

住人の意識が低いと、犯罪者などにつけ入る隙を与える事に繋がります。

犯罪者に絶対に侵入させないという強い意識とを持つこと、そして備えを怠らない事が重要です。

犯罪者に防犯の意識が高い家だと思わせる事が、侵入を防ぐ事に繋がります。

☆意識面

①住人の行動パターン(家を出る時間、帰宅する時間、休みの日など)を掴まれる事で、侵入しやすい日や時間帯が特定されてしまいます。

侵入される事を防ぐには出かける時間を変えてみたり、休みをイレギュラーにしてみるなど、犯罪者が行動パターンを掴みにくくする事も防犯対策に繋がります。

②家を留守にする場合など、室内の電気を点けて出る事で、常に家に誰かが居てると思わせる事で侵入を防ぐ対策になります。

しかし旅行など長期で出かける時は反対に1日中、室内の明かりや玄関灯や門柱灯が点いていると留守だと勘づかれてしまう可能性も有ります。

通販などで、スマホを使って遠隔操作で家電のON/OFFの操作ができる機器が5000円ぐらいで有りますので購入して対策すれば、安心して旅行に出かける事が出来ます。

③新聞や郵便も長期で留守をする間は、ポストに入らないように連絡しておくことも重要です。

④ガーデニングをする事も防犯対策の一つになります。

ガーデニングをする事で、常に通りすがりの人たちが、自身の家に意識を向けてくれる事で犯罪者も侵入しにくい家と感じます。

⑤普段、隣近所に行くときでも必ず鍵をかけて行く事はもちろん、鍵のかけ忘れを無くすことが重要です。

⑥地域住民(お隣り、近所の方たち)と親しくしておくことが抑止力となります。

顔見知りになっている事で防犯対策に繋がります。隣・近所の住人が監視者となってくれます。

上記の六点を実行出来れば、犯罪者は貴方の家を狙う事を諦める可能性が高いでしょう。

自分でできる防犯対策

自分で防犯対策をすることも、防犯に繋がります。ここでその一例をお伝えします。

①昔は引っ越しをしたら、お隣へ挨拶に行くことが礼儀でしたが、今の時代、女性の一人暮らしの場合は行く必要は有りません。女性が一人で住んでいることを、わざわざ教えに行くようなもので防犯上もよくありません。

住み始めてから、すれ違った時に頭を下げておく程度で大丈夫です。それだけであなたの顔を覚えて貰え、住人だと知ってもらえれば、あなた以外の人間が自宅周辺をウロウロする事で不審者と分かるでしょう。

②賃貸や中古物件を購入した場合は、ドア鍵を直ぐに交換する必要があります。

前の入居者が誰であろうと必ず交換しておく事を強く勧めします。

③侵入される事が多い窓に防犯設備を設置する。以下の5点の防犯設備を設置すれば安心です。
1.防犯フィルム
2.防犯センサーアラーム
3.防犯センサーライト(ベランダ側に取り付ける)
4.窓用の補助キー
5.ドアの鍵が一つなら、ドアにも補助キーの取り付け

全て、お近くのホームセンターやネットで購入可能です。

④防犯に対する意識が甘い方は要注意。「泥棒なんか侵入してこない」などと思い、夏の夜に窓を閉めずに網戸だけで寝たりすると防犯意識が低いと犯罪者に思われて、つけ入る隙を与えることになります。

⑤郵便ポストに郵便物や新聞が溜まったままになっている。

⑥洗濯物は極力室内干しにする。干すならダミーで男性物の服や下着も一緒に干す。その場合も女性の下着は室内干し。玄関前などに男性物の靴を干しておくだけでも防犯になります。

⑦カーテンは無地の地味な色のカーテンや透けて見えない遮光カーテンを使用する(ピンクなどの可愛い色柄のカーテンなどは、明らか女性が住んでいると分かってしまうので使用しない)。

⑧ドアの覗き窓やポストを塞ぐ。
物件によると、ドアポストを覗くと部屋の中が丸見えなんてところも有りますので気をつけましょう。

防犯対策になっていると勘違いしてる物

①家の窓に雨戸や面格子は防犯対策に繋がると思われがちですが、常に出かける時、雨戸を閉めてる事で反対に犯罪者に出かけている事が分かってしまい逆効果です。

しかも雨戸はプロの犯罪者なら外からでも簡単に開ける事が出来ます。

また、面格子は外からドライバー等で簡単に外せるので、窓の鍵を開けたままにしていると意味が有りません。

②マンションのエントランスホールの玄関口がオートロック式だからといって安心するのも禁物です。

「共連れ」と言って、住人が入る時に一緒に侵入したり。また反対に住人が出て来るタイミングで入れ替わりに侵入してくる場合も有るので注意が必要です。

まとめ

狙われる街

いかがでしたか、もし犯罪者が住まいに侵入してきたら嫌ですよね。それが重大事にならなくても侵入されてしまうと、以後その住まいで安心して暮らすことが出来なくなるのではないでしょうか。

そうならにためにも、引っ越し時に住まいを探すときは防犯設備のしっかりした住まいを探さなくてはなりません。

しかし、完璧に防犯設備が整った住まいを見つけることは、経済面及び仕事や学校などの都合で難しいでしょう。

なかなか希望に沿った住まいを見つける事は難しいかも知れません。ある程度のところで妥協しなくてはならないでしょう。

妥協したところを自らが防犯対策する事で防犯性を高める必要が有ります。

引っ越し先で防犯性の高い住まいを見つけることはもちろんですが、普段から自身の防犯への意識を高く持つ事と自身で出来る防犯対策する事が犯罪者に付け入る隙を与えない事になります。

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